私がこれまで、せっせと貯めてきたお金が、泡のように消えていく。
「結婚」とはお金がかかるのだとつくづく感じる。
加えて、食品もエネルギーも値上げが続く。
何とも世知辛い状況だ。
もしも、私たちがもう少し交際期間を長く持って、結婚することを先延ばしにしていたら、かかるお金はさらに増えていたかもしれない。
見方を変えれば、世間の値上げラッシュの少し前に、お金のかかるイベントを済ませることができたとも考えられる。
それでも、お金は消えていく。
割とケチで倹約家だった私の金銭感覚はバグってきた。
3000円くらいならめんどくさいことはやらないと、ポイントやら何やらのやりくりにかける手間を省くようになった。
「お金よりも時間が惜しい」
ついに私もそういう人種に変わってしまったのだろうか。
今は余裕がない。
落ち着けば、また普段のケチな私に戻るのだろうか。
支出によって、お金の使い方は変わる。
収入が多いからお金の使い方が荒いということではなく、支出が増えると財布の紐が緩くなって、これまで倹約していたことに対してもお金を使うようになる。
そんな変化を経験した。
人は、一度慣れてしまった環境を変えることに抵抗を感じる生き物なのだ。
だから、生活水準が高くなると、それを維持することに躍起になる。
気をつけなければならない。
今の支出の多さは異常なのだ。
そのことは妻とも共有して、よくよく適正な支出にとどめる努力をしなければならない。
二人で生活することにより、家賃も上がれば光熱費も上がる。
それに、これから先の人生は、まだまだお金のかかるイベントが残っているのだ。
「どこかで、収支がプラスとなるように舵を切らなければならない」
その辺りは、やりくりを重ねてきた私だ。
すでに上の発言が私らしくないのだけれども、今は仕方がない。
お金が消えていく時期の後には、お金を増やす時期を設けなければならない。
来年は質素倹約の年となるか。