先日、ネプリーグの風船が割れるコーナーを見ていて驚いた設問だ。
夫の年収が600万円を超えた場合、専業主婦になりたいと考える妻の割合は…
なんと83%だったか、記憶は少し定かではないが、8割を超えていた。
住んでいる地域によるのだろうけれど、一馬力600万円でやっていけるのだろうか。
私の感覚では、とても無理だと感じる。
おそらく手取りで月30万円前後と考えると、二人暮らしならば家賃で10万円は消える。
そこから光熱費や通信費、生活費に、交際費、保険や積み立てと考えると、余裕は全くない。
子供がいれば、もっとお金はかかるだろう。
その場合は、カツカツどころか赤になりそうだ。
これは、私の感覚がずれているのだろうか。
それとも、世の中の夫婦は、もっと上手くやりくりしているのだろうか。
今は、共働きを前提にしてライフプランを立てる時代。
少なくとも、結婚後しばらくはお互いに働いて、やむを得ない場合に一馬力になることが多いと感じる。
その場合でも、妻はパートに出てお小遣いを稼ぐようなケースが私の周りでは多い。
もちろん、家のことは分担することになるのだけれども、お金に余裕のある生活と、余裕のない生活では、大きくQOLが違うのではないだろうか。
妻が働くことで、よほど大きなストレスがかかるのであれば止むを得ない。
しかし、妻が専業主婦をして、カツカツな中でやりくりすること自体が、夫婦生活における不満の温床となる気がする。
これは「男側の理論」なのだろうか。
妻の環境では、男性からは「働けるうちは働いた方がいい」と言われるそうだ。
しかし、女性からは意外と「体を大事にした方がいい。無理はしすぎないように」と言われると言う。
この点から、女性が働き続けることの過酷さを、男は理解しきれていないのではないかと感じた。
今までは、働いて帰ってきて自分のことだけをしていればよかったのに、働いて帰ってきたら、「大きい子供」のお世話をしなければならない。
それでは負担は大きくなるのだろう。
そして、多くの女性が「結婚すること」を、大変な現状から逃れるための手段の一つとして捉えているところがあるのかもしれない。
私の実感だが、結婚したからといって、自然と何かが大きく変わるとは感じない。
それどころか、今のところ大変なことばかりだ。
お互いがお互いのことを尊重しあって過ごさないと、関係は簡単に破綻する。
結婚生活は、そんな綱渡りを続けることなのかもしれない。
私たちはこれから先、どのような選択をするのだろうか。
妻が仕事を辞めることになった時、私には一馬力で家族を養うことができるのだろうか。
私たちの進む先には、色々なリスクが見え隠れする。
その中で、お互いが働いていた方が、そのリスクを抑えることになるという感覚は、男の方が強いのだろう。
「よーく考えよう。お金は大事だよー」
そんなCMを思い出す。
私の感覚では、年収600万円くらいで妻に仕事を辞められたら、たまったものではないと感じる。
やむを得ない事情があれば、その限りではないが。