宮崎駿監督10年ぶりの新作が、
本日2023年7月14日に公開される。
あらすじやキャストを含めて、情報は極端に伏せられており、公開されているのは一枚のポスターと、音楽を久石譲氏が担当するということ、原作は吉野源三郎氏の同名小説『君たちはどう生きるか』であるが、それを元とした宮崎駿氏のオリジナルストーリーであること。
これは楽しみだ。
前作『風立ちぬ』を最後に、今度こそ映画制作からは手を引くと宣言した宮崎駿監督。
「いつものこと」ではあるが、大々的に会見を開いたことから、今回こそ本当に最後なのだと、多くのファンが残念に思いながら見守った。
しかし、突如の撤回。
今作を製作中であることが発表された。
そこから数年の時を経て、ようやく公開に至る。
前述の通り、情報は全くない。
SNS全盛の時代だからこそ体験に価値が生まれる。
だから、極端に情報を制限することで、かえって新鮮さが生まれる。
昨年公開された『スラムダンク』の映画がそうだった。
おそらく公開日にさまざまな情報が溢れるだろう。
それを元に出来上がった評判が、さらなる情報を生み出す。
どちらに転ぶのか。
良くも悪くも極端な方向に進みやすい時代だ。
宮崎駿監督の集大成と言える作品になることは間違い無いだろう。
もしかしたら、今回が本当に最後の作品になるのかもしれない。
人の命には限りがある。
その命をどのように使うのか。
まさしく「君たちはどう生きるか」
人ができることは、どんどんアルゴリズムに代替されていく。
その中で、人は何を目指して生きるのか。
何を求めて生きるのか。
それを問われる作品なのかもしれない。