妻と出会う前の私は、弱者男性としてのお気持ちを表明することが、ブログの主な活動内容だった。
しかし、妻と出会ってからは、そのような記事が極端に減った。
人はいつだって無い物ねだり。
私は男女関係に関わるコンプレックスを解消したいと思い、ブログを書き続けていたのだろう。
しかし、それは解消された。
今はとにかく「忙しい」という記事ばかりを書いている。
おそらく今の私は「忙しさから解放されたい」と、こう思っているのだろう。
男チームと女チーム。
そのチーム分けにこだわるあまり男女間での諍いが絶えない。
ネット上では「男はクズだ」「男は猿だ」と自らの痛みを少しでも発散しようとする女性たちの言葉が踊る。
方や、「女は狡猾」「女は情緒不安定」などと、自らの痛みを少しでも発散しようとする男たちもいる。
あなたに対して、絶え難い痛みをもたらしたのはさ。
男や女という抽象的な存在ではなくて、おそらく1人か数人程度の個人のはずだ。
それを一般化して、「男はどう、女はどう」というのは乱暴ではないだろうか。
ジェンダー問題における結論は、私の中ではすでに出来上がっている。
不用意なチーム分けをやめること。
私が憎しみを感じていたのは、嫌っていたのは、女チームではなくて、特定の個人、つまり1人のクソ女のことだ。
そのことをしっかりと認識した。
だから、「女はどう、男はどう」ではない。
オブラートに包んで「良い人」を演じる理由もない。
ただ「嫌いなやつは嫌い」
男でも女でもそうだろう。
コンプレックスをモロに刺激されたからといって、女性全体に憎しみを向けることは間違っている。
それだけのことがなぜわからないのだろうか。
男チーム女チーム。
そのチーム対抗戦は今でも続いている。
人が生物であることをやめない限り、この諍いは永遠に続くのかもしれない。
少なくとも、私がこのことを述べる機会は減っている。
私の中では、もはやどうでも良いことなのだ。