ドラマ『18/40』の主題歌。
あらゆる立場、あらゆる感情の狭間で揺れる人間模様。
それを糖衣で優しく包み込んだようなドラマだ。
「わたる世間に鬼はいない」
『魔女の宅急便』に通じるようなテーマ。
みんながいい人で、みんなが支え合っている。
「若さゆえの過ち」に対する葛藤を大人たちが優しく見守る構図。
しかし、大人は大人で悩みがある。
その大人の悩みは、若者たちの直向きな姿に引っ張られて、解消へと進んでいく。
「ライフステージ」
人には適齢期と呼ばれるものがある。
いつまでに学校を卒業して、いつまでに結婚して、いつまでに出産をする。
だいたい平均に近くなることを目指して、ライフステージを進むことが正解であるかのように社会は動いてきた。
だから、急に「多様性を認める社会」を推奨されたところで、気持ちはついていかない。
それでも目の前の人に対して誠実であれば、こんなにも優し異世界が出来上がる。
そんな現代社会の理想とするような世界を描いた作品だ。
それを彩る『向日葵』
めざましテレビのテーマソングでは、散々「声が合わない」と叩かれたが、この曲は彼女の新境地なのかもしれない。
優しく力強く、
作品に色を添える。
Ado『向日葵』