私が1日の中で最も機嫌が悪い時間は仕事終わりの帰宅時間だ。
人混みの中を帰宅する。
イライラして仕方がない。
帰宅の時間でも電車はそれなりに混んでいる。
行きが混むのは仕方がないと割り切れるけれども、疲れ切った帰りまで混んでいるのだからたまったものではない。
電車の中で酒を飲むバカもいれば、スペースが空いているのに画面に夢中で体を寄せてくるバカもいる。
週末はカオス感が増す。
こっちは仕事に疲れて帰る中で、馬鹿騒ぎをしながら集団で固まってこられるとイライラは募る。
行きの電車は割り切ることができるけれども、帰りはそうはいかない。
私も周りのことを無視して画面に夢中になることでイライラを回避しようとするが、それも及ばないくらいの迷惑行為をされると、我慢ができない。
開放感に舞い上がる人たちを横目に、私は仕事が終わっても自らを縛る鎖から解放されないのだろうか。
それは私の性格によるもの。
私は家に着くまでの帰りの出を社で一日の総括をしているのかもしれない。
だから、帰りの電車で自分を解放することができない。
家に着くなり疲れ切った様子で「ただいま」という私に対して、妻はいつも心配をする。
家に着く前にバッサリと気持ちを切り替えなければならない。
何かルーティンを考えようか。
私の生活を振り返って、自省的な面が悪い方向に働く最たる例だ。
これからの生活は、妻にも余裕がなくなるはずだ。
何とかしなければならない。
毎日不機嫌に帰宅していては、どこかで綻びが生じてしまうだろう。
それを未然に防ぐことが大事だ。
私の生活は、もはや私1人のものではないのだから。