「いくら望んでも手に入らないもの」
そういうものを挙げればキリがない。
だから人は妥協して代替物で隙間を埋める。
「縁がなかった」だとか、
「うまくいかなくて良かった」だとか、
成功してもいないのに、
成功した場合のデメリットをいくつも挙げて、
今を正当化することに躍起になる。
それを自分に言い聞かせて、
苦しみながら、
変わりながら、
少しずつ時間をかけて、
最後は納得させる。
「後から振り返ればそれで良かったと思う」
そう思うのは自己防衛本能の仕業、
思うようにいくことの方が少ない世の中、
そうしなければ人は上手に生きていけない。
生まれただけで喜ばれて、
周りが何でもしてくれて、
惜しみない愛情を与えてくれる。
多くの人はそのような環境を手に、
人生をスタートする。
王様気分で威張り散らして、
周りは何でもしてくれる。
そんな中で育つものだから、
自分は何でもできるんだって、
将来への希望を疑うことはない。
「宇宙飛行士になるんだ」
「プロ野球選手になるんだ」
「YouTuberとして有名になるんだ」
もちろん夢を叶える人もいる。
でも、成功者を含めて、
遅かれ早かれ、どこかで思い知ることになる。
自分は全能でも万能でもないことを、
それはとても大事なことで、
それを経験できないことは不幸なこと、
だけれども、
少しやり方を間違えてしまうと、
大事なものを手放すことに躊躇いがなくなって、
「妥協すること」が「生きること」になって、
我慢することが美徳だとか、
自分で自分を飼いならすようになってしまう。
「それが大人になるということ」
そう思わないと、
生きられないくらいに辛いことはたくさんあるから、
苦しいことだらけだから、
間違えてはいないんだけれども、
妥協することに慣れてしまうと、
やるべき努力すら怠るようになってしまう。
どんどん立場を失っていく。
失った立場にまた慣れて、
その範囲で幸せを見つけて、
伝家の宝刀を取り出して、
「後から振り返ればそれで良かったと思う」
今を認めてあげることは大事なこと、
でも妥協と馴れ合いをするつもりはない。
まだまだ燃えていたいんだ。
諦めたくないんだ。
恋愛だって結婚だって、
デメリットを挙げればキリがない。
でも命がそれを求めているのだから仕方がない。
私は恋愛をしたいし、
その先に結婚をしたいのだ。
「あきらめたらそこで試合終了」
安西先生、
恋愛がしたいです。
報われる恋愛が、
したいです。