前向きな言葉が出てこないのだ。
時期的なものなのか。
気温と同じようになんだか不安定なこの頃、
花粉で目がかゆい。
目薬を点すたびに流れる涙は偽物だけれども、
いつでも本物を流す準備はできている。
涙の数だけ強くなれるらしい。
見るものすべてに怯えてしまう。
明日は来るのか、私のために、
前向きな言葉が出ないどころか、
受け入れることができない。
誰かのそれも、
どこか飾り物のように感じてしまう。
期待することが怖い。
どこまでこじらせたら気が済むのだろう。
いつだってグレーゾーン、
そこの居心地がいいのだろう。
相手の心を掌中に収めているような気になって、
そこから抜け出そうとしない。
だからしびれを切らして去ってゆく。
言葉が欲しい。
責任を負いたくないから、
失敗しても相手のせいにできるから、
態度だけでは信じられない。
今まで散々失敗してきたから、
きっと私は自分が大好きで、
傷つかないところから出たくないのだろう。
一歩踏み出せば責任を伴う。
簡単には踏み出せない。
それを「誠実さ」だと言い聞かせて、
ただの「臆病」であることを認めたくない。
何回繰り返せば気が済むのだろう。
「誰もが脆く弱い人間」
そのことさえわかっていれば、
気持ちを差し出すことに臆病にならずに済むのに、
差し出すものを差し出さないで、
欲しいものを手に入れようだなんて虫のいい話、
「言葉がほしい」
そう思うならば、
先に言葉を差し出さないといけないな。
拙くて安っぽいかもしれないけれども、
心からの「好き」という言葉を、