いわゆる「予防線を張る」というやつ、
「あまり勉強できなかったんだよねー」だとか、
「これ苦手なやつやー」だとか、
「私バカだから」だとか、
失敗したときになるべく傷つかないように、
あらかじめ「うまくいかなくても仕方がない」って、
そんな理由を用意しておくのだ。
とても一般的な自己防衛手段だ。
気が付くと私もしていることがある。
だけれどもこれって、
「なにがなんでもやる」って、
大事な時に持つべきそんな覚悟、
それを阻害することにならないのかな。
私の場合は、
「私の恋愛がうまくいくはずがない」って、
「結婚できなくても仕方がない」って、
「今まで経験を積んでこなかったのだから」って、
基本的にはそう考えている。
去年はガムシャラに動いたけれど、
15人ほどと会って、
先に進みたいと思える人とは一人しか会えなかった。
そしてその人とは、
毎日メッセージをやりとりして、
向こうから電話までかかってきて、
デートでは手をつないて、
「うまくいっている」
私はそう思っていたけれど、
突然の「ごめんなさい」
キープされていただけだったのだ。
他にも、
「マリッジブルーの寂しさ埋め合わせ要員」にされたり、
コミュニティ内で二股をかけられたり、
ここ4年ほどでたくさん傷ついた。
「セルフハンディキャッピング」
だからそれらを「予防線」にして、
「私の恋愛はうまくいくはずがない」って、
基本的にはそう思っている。
だからアプローチのようなものを受けても、
余程私の気持ちが固まらなければ動かないし、
そのくせ、それに悶々としながら生きている。
女性から「確かな言葉」はくれないのだ。
ずるいよ。
結局、
私は関係を先に進めたくないのかもしれないな。
「現状維持」に「慣性の法則」が働いて、
なかなかそこから抜け出すことができない。
「セルフハンディキャッピング」
体のいい言い訳だ。
変にアプローチをされる機会が多かったものだから、
理想ばかりが高くなって、
心が動かなくなっているのだ。
私は私を傷つけないために、
いつだって「予防線」を張りながら生きている。
それでいて悶々としているのだ。
どうしてこうなってしまったんだろうね。
何とも惨めで、
何とも浅ましい。
「きっと前世で酷い女遊びでもした報い」なのだ。
だから今回の人生はそういう人生なのかな。
そうやって「前世」に理由を求めることもまた、
「セルフハンディキャッピング」なのだ。