最近よく目にするようになったアプリ、
気になったので調べてみた。
機能
・roomと呼ばれるグループ内で音声やチャットでのやり取りができる。
・完全招待制で招待されないとアプリ自体を起動できない。
・「音声の記録」は禁止されている。
・現在はiOSのみ対応している。
アプリを立ち上げると[room]と呼ばれるコミュニティが表示され、
そこに入ることでそこでの会話を聴講できるようだ。
[挙手]をして主催者に承認されれば、
自分も会話に参加できるらしい。
著名人の参加が増えているらしく、
そのオフレコのない「生の声」を聴けることで、
人気を博しているようだ。
著名人からすれば、
今の世の中はすぐに「炎上」するから、
ある種「閉鎖された空間での自由な発信源」として、
需要があるのかもしれない。
「完全招待制」と言うのがまた拍車をかける。
「特別感」の演出にうまく寄与しているのだろう。
だけれども外部機能や媒体を用いれば、
録音も文字の記録も容易にできるはず、
スクショを撮られたり、
音声を別の機器で録音されたら防ぎようがない。
「閉鎖空間」を演出していても、
結局は「閉鎖されてはいない」のだ。
なにやら「FaceBook」勃興の頃に似ているけれど、
人はインターネット空間における「虚構」に辟易して、
その中に「リアル」を求めているのかな。
だけれども、
それも所詮は「虚構」なのかもしれない。
「婚活」をしていて感じたけれど、
文字や音声でのやり取りと、
実際に会った印象では180°とは言わなくても、
135°くらい違うことは珍しくない。
人類はオンラインに生活のリソースを移した結果、
そこで「見られること」を意識するあまり、
「自分を飾る術」を身につけたのだ。
これを書いている私だって、
実際のところどこの誰かもわからない。
既婚で不倫を繰り返す「ゲス男」かもしれないし、
「処女こじらせ女」かもしれない。
詰まるところ、
「話半分」くらいがちょうどいいのだ。
だけれども、
ある程度の分量の記事を読んでいると、
その文章から「人となり」は見えてくる。
オンライン上での「設定」や「容姿」はともかく、
「こういう人なんだろうな」って、
そういうものが見えてくる。
経験上、
そういう印象は会ってからもあまり変わらないもの、
「設定」や「容姿」に縛られていると、
本質を見失ってしまう。
人間そんなにかっこいいところばかりではないのだ。
忘れてしまいがちだけれども、
基本的に人はオンライン上には、
良い面ばかりをアップする。
承認欲求を満たすことが目的だからだ。
実名を出していれば尚更だ。
それを認識した上で付き合っていく。
そういう「リテラシー」が、
ネット上の付き合いでは必要なんじゃないのかな。
「Clubhouse(クラブハウス)」
イベントは中止が相次ぎ、
自粛を余儀なくされているものだから、
うまいことオンライン上の「リアル」という需要に刺さりそうだ。
これからどんどん勢力を伸ばしていくのかな。
だけれども、
そういう便利なツールとは、
節度を持った付き合い方だけは忘れてはならない。