はてなブログがサービスを開始して10周年を迎えるらしい。
「ブロガーに10の質問」なんて記事が流行っている。
ふと10年と聞いて思い浮かんだのだけれども、
2000年を越えてから10年単位区切りの価値が薄れている気がする。
2000年代、2010年代を経て、
気がつけば今は2021年だ。
つまり2020年代に突入していることになる。
時代の節目としての10年、
少なくともここしばらくはそういう意識が私には全くなかった。
それは私が歳をとったからだろうか。
2000年代に流行った曲と2010年代に流行った曲、
その区別があまりつかなかったりする。
概ね自分が学生だったか否か。
そんなわかりやすい区切りのはずなのに、
年代別ランキングなんかをみていると、
この曲はこんなに昔だったのかと驚くことが多い。
そして2020年代のはじめ、
既に2010年代との境目はわからなくなっている。
例えば私のハマった「あいみょん」は2010年代のアーティストなのだろうか。
それとも20年代となるのか。
『鬼滅の刃』でブレイクしたLiSAはどうなのか。
もはや直近のものですら区別がつかない。
そう思うと学生の頃は、1年が長かったのかも知れない。
新しいことを経験する日々、
それは彩り豊かで記憶にも鮮明に残るのだろう。
前に記事にしたけれど、アニメ『ReLIFE』
社会に出て挫折したやさぐれたフリーターが怪しげな薬を飲んで学生生活をやり直すという形の就職試験を受けるというシナリオだ。
その時間の中で失った心を取り戻していく。
我々は歳をとるごとに、
同じような毎日を送って、
同じように時間を浪費してやしないだろうか。
変化の起こることに期待しながらも、
期待をしているうちに時は過ぎていく。
どんどん変化の起こることは少なくなっていくのだ。
ただ毎日を消費して歳ばかり重ねていく。
これが私が転職という形で環境を変えてみて感じた最も大きなことの一つだろうか。
何も新しいところに飛び込めばいいというわけでもない。
環境を変えなくても「生き方」を変えることはできる。
毎日のルーティンに一手間加えるだけで、
それが極上のスパイスになることもあるだろう。
何が書きたかったのかというと、
「歳をとるごとに人は変化を避けるようになる」
そして「そのことに気がつかないまま、ただ時間だけが過ぎていく」のではないかということだ。
20代と比べたら格段に速い速度で30代は消化されていく。
このまま気がついたら、あっという間に身動き取れなくなってしまうのではないか。
気がつくと2030年代になっていた。
そういうこともあるかも知れない。
そうならないように、
もっと一歩一歩を味わいながら進みたい。
そう思った。