「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

スピッツ『スパイダー』の世界観に引き込まれる

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スピッツの好きな曲、

 

『渚』『空も飛べるはず』『ロビンソン』など、

有名な曲はたくさん思い浮かぶが、初めて聴いたときから私の心を捉えて離さない、そんな曲がある。

 

それが表題の『スパイダー』だ。

 

「スパイダー」と聞くと槇原敬之さんの『Hungry Spider』やhide with Spread Beaverの『ピンクスパイダー』が有名だけれども、私の中ではスピッツの印象が強い。

 

歌詞のストーリーは確立されていない。

聞き手に判断を委ねるような形になっている。

 

聞き方によってはロリコンの願望を表すような危うさを孕み、

どこか佇むエロティシズム、

なかなか面白い構成だ。

 

冒頭の

「洗い立てのブラウスが今 筋書き通りに汚されていく」

このフレーズがなんとも文学的で良い。

 

真っ白で眩しい君を、汚れた僕色に染めてあげるよ。

そんなメタファーだろうか。

 

私にはそういう願望があるのかもしれない。

 

相手に染められるよりは、相手を染めたい。

思い返してみるとそう思う。

 

「ますをさんにはすっごい年下か、少し年上が合うと思いますよ」

既婚の少し年下女性に言われたこと、

 

「すっごい年下」ならばきっと、私のめんどくささを「自分を持っている」などと勘違いしてくれるのだろう。

「少し年上」ならばきっと、私のめんどくささが「一生懸命でかわいい」と母性本能をくすぐるのだろう。

 

そんな私、

だからきっと『スパイダー』が心に刺さるのだ。

 

 

スピッツ『スパイダー』