「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「可愛くありたい」と思う欲求

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「可愛くありたい」

女性に限らず、そういう欲求は誰しもが持っている物なのかもしれない。

 

ある種の予防線なのだ。

テヘペロ」ってやつ、

そういう立ち位置を確保していれば、失敗したとしても許される。

 

あとは「強かさ」

相手を油断させて自分が優位に立つために、

「可愛い」という仮面を被る。

気がつくと良い位置を確保している。

そんな人も珍しくはない。

 

純粋な欲求、

「可愛くありたい」という純粋な欲求、

 

そんなものはほとんど存在しないのかな。

 

人は何か裏があるから「可愛くありたい」と思うのかもしれない。

男女問わず「可愛い」というのは、もはやステータスの一つなのだ。

 

だからそのステータスのを手に入れるために努力する。

ナヨナヨしてみたりして、そっちの方向へと寄せていく。

 

人は「経験を信仰する生き物」だから、それで上手いこといったら味を占めて「可愛い」を装い続ける。

 

愛玩動物と同じ、

「可愛い」を続けていれば優しくしてくれる。構ってくれる。ご褒美をくれる。

そういうことを学習するから、可愛い仕草を続けるのだ。

 

お金をもらうために「可愛い」を武器にして、

「居場所」を確保するためにナヨナヨしてみて、

 

それで上手くいっているうちはいいけどさ。

歳をとるなりして、それだけでうまく行かなくなったらどうするつもりなんだろうね。

 

ただ痛いだけの人、

周りからはそう扱われるんじゃないかな。

 

前に仕事を辞めてしまった後輩の相談に乗ったことがあった。

見た目は良い20代女子、

 

なかなか就職できないけれど、「最悪ガールズバーで働けば何とかなるかなと思っています」

そんなことを言っていた。

 

少し前に「女性の立場を上げる」と息巻いて、「風俗や水商売で『働かざるを得ない』女性がたくさんいる」などと主張する女性政治家さんがいた。

 

それに対して風俗で働く女性が「私たちは闇堕ち扱いか」みたいな声をあげて話題になっていたけれど、「可愛い」を売り物にすることは女性にとってできれば避けたいことなのだ。

 

にも関わらず、

人は「可愛い」を盾にしてワンチャン人生という大海原を乗り越えようとしている。

 

そこに違和感を感じるのは私だけだろうか。

 

もはや「可愛い」というのは、ある種の宗教なのかもしれない。

 

「可愛くありされすれば他の努力はある程度放棄しても幸せになれる」

そういう思想のもと成り立つ宗教、

その「可愛い教」に入信する信者が後を絶たないのだろう。

 

それってあまりにも極端なんじゃないのかな。

目の前のことしか見えていないんじゃないのかな。

 

私みたいにあまりにも先のことばかり考えて立ち往生してしまうのも問題だけれども、ステータスを「可愛い」に全振りして長い人生を生き抜けるのは二次元のキャラクターだけだ。

 

若いうちに甘い汁を吸いすぎて、その中毒性を振り切ることができず、いつまで経っても「可愛くありたい」という欲求に縛られ続ける。

 

その先には何があるのだろうか。

 

それが純粋な欲求ならば構わない。

だけれども、それを武器にしようとし続けていたら、どこかで詰むんじゃないかな。

 

「可愛い」から「美しい」へ、

 

「信念」という名の「諸刃の剣」を握り締めながら、痛みや苦しみと戦い続けるその姿はきっと、

誰からみても「美しい」のだ。

 

おそらく「結婚」が女性にとっての永久就職となる時代は終わった。

みんながそれを実感しているから、今度は「可愛い」を武器にして社会に殴り込む女性が増えたのだろう。

 

「多様な人材に活躍の場を」

それってとんでもなく難しいことなのだと実感する。

 

箱ができていないのに理念ばかり先行して、

表向きは綺麗に見えるけれど、中身はカオスのまま動き続けるのだ。