「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

ある種の「喪失感」

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私は「望むもの」を手に入れた。

「素敵な妻」と「男としての経験」

 

加えて、応援する東京ヤクルトスワローズは、優勝に手をかけており、村上宗隆は55本の本塁打を放ち、三冠王をほぼ手中に収めている。

 

仕事は相変わらず忙しく、転職前に臨んだ「成長を実感できる環境」だ。

余計なことを考える暇もないくらいに、仕事もプライベートも、順調に先へと進んでいるはずなのに、どこか拭えぬ喪失感に気がつく。

 

私の人生は、これ以上ないくらいに順調だ。

合理的には価値のつけようがないくらい。

それでも、どこか漂うこの喪失感の正体は、一体何なのだろうか。

 

人はいつだって無い物ねだり。

 

暇な時は、忙しさを求め、孤独に苛まれたら、それを埋めてくれる何かを求め、それが満たされたら今度は、また別の足りない部分を探してそれを求める。

 

今の私は「自由」を求めているのだろう。

それまで持て余していた「自由」に思いを馳せて、

これから始まる新生活に煩わしさを感じているのかもしれない。

 

人は変化を恐れる生き物。

 

長いこと孤独と向き合っていながらも、そこに感じていた居心地の良さ。

それと「さようなら」をすることに対して、私は寂しさを感じているのだろうか。

 

いつまでも先に進めなければ、不満は溜まり、

前に進んだら進んだで、失うものがある。

私は「思い悩むこと」が趣味なのかもしれない。

 

妻の影響で徐々にポジティブに変わっていく。

それに期待するのも悪くはない。

 

だけれども、あまりにも妻に寄りかかりすぎてはいけない。

私の分担範囲についての成功は、私の努力で掴み取らなければならないのだ。

 

私は、ネガティブな過去の自分と訣別して、新しい自分を構築していかなければならない。

そんな決意を求められているのだろう。

 

長いモラトリアムを越えて、

段階的に表舞台へと引き摺り出されている。

今の私はそんな状況だ。

 

いよいよ、私が主役となる公演の幕は開く。

自らの内面ばかりと向き合ってきた時を越えて、外の世界に対するアプローチが本格的に始まるのだろう。

 

「私には何ができるのか」

 

次の舞台は、それを突き詰めることを求められるのかもしれない。

私にできること、私がしたいと思えること、

それを大きく拡げる作業を毎日続ける必要があるのだ。

 

先に進んだのであれば、先に進んだなりの苦労がある。

課題を乗り越えたならば、悩みの全てが解決するということは全くない。

 

これから先も、悩みながら進んで行こう。

それが私らしい。