前にも同じテーマで記事を書いた記憶があったはずだが、改めて書きたくなったので、筆を執る。
私は小さな存在だ。
周りの人に対して、その人たちの幸せを願うだけの余裕も力もない。
もしかしたら、妻に対しても十分ではないのかもしれない。
数年前に、世界中がコロナ禍に包まれた。
その年の翌年に、私は念頭の目標として「人類の未来に希望を持ち続ける一年としたい」ということを掲げた。
それを根底に置くことで、目の前の人たちの可能性を信じることができる。
人類は、まだまだ終わることなどなく、輝かしい未来に向けて歩みを進めることができる。
それを信じていなければ、個人主義は加速していき、「自分さえ良ければそれで良い」と、そういう世の中になりかねないと感じたからだ。
そこから数年が経ち、私自身の環境は大きく変わったけれど、私が思うほど、私の心は成長していないのかもしれない。
「人類の未来に対する希望」
私はまだそれを抱くことができていない。
不安定な社会情勢。
日本は、世界の経済成長から取り残されている。
その中に存在する私。
「人類」を通して、「自分」の可能性を信じること。
それが必要だと思っていたけれど、もしかしたら逆なのかもしれない。
私は私の人生に対して希望を持つ。
そちらの方が手っ取り早いのだろうか。
それも難しいのだけれども、周りに期待するよりは容易なのかもしれない。
小さなところから、大きく広げていく。
スモールスタートは、新規ビジネス開始の定石だ。
大きなビジョンを描きながらも、小さなところからコツコツと積み上げていく。
結局は、どんなビジョンも、そうやって育てていくのだろう。
前にアーティストの「ゆず」がテレビで言っていた。
路上の下積みはあったものの、割と早くに売れた「ゆず」の2人。
トントン拍子に音楽人生が進むものの、彼らの中では「大きな壁」があったと言う。
体系的に音楽を学んできた人たちとの差。
同じ時期に売れた「コブクロ」との差を感じた彼らは、ゼロから体系的に音楽を学び直したらしい。
その経験があって、今に至るまで長い間活躍するアーティストへと成長できた。
彼らは、そう語っていた。
何事も、地道にコツコツと積み上げなければ、どこかで行き詰まるのだ。
それは歴史が証明してきたこと。
だから、私もできるところからコツコツ始めていこう。
それしか道はないのだ。