「私は人から良く見られたい」
そう公言する同僚の女性がいる。
彼女の振る舞いは誠実なもので、
隅々まで行き届いた対応には感心する。
時折、無理をしているような態度が表に出ることはあるが、自らの理想通りに振る舞うことを掲げているからか、それでも誠実さは変わらない。
私はその点で「いい加減」なところがある。
誠実であろうと思う点では、彼女の方針と一致するが、私は「人からどう見られても構わない」と思っている節がある。
だから、失敗を恐れないし、失敗したところで、それを糧にして次に活かすことができれば儲け物と思っている。
あまりにも失敗が続く時期には、意識して「人からの目」を気にすることもあるけれど、基本的には、自分の特性がその組織で活かせないのであれば、無理してその環境に留まる必要はないと思っている。
「信念は諸刃の剣」
それが何より大事なこともあれば、重荷になることもある。
それを上手に使い分けながら、
私たちは、人生の満足度を上げることが求められているのかもしれない。
周りに流されすぎてもいけないし、
信念に縛られすぎてもいけない。
絶妙なバランスで、道中を楽しく進むことのできる人。
もしかしたら、そういう人が人生の達人なのかもしれない。
どちらかと言えば、私は周りのことを気にしなさすぎるのだろう。
そのあたりのチューニングは、もう少し考えたほうが良いのかもしれない。
人の生き方を通して、自分の生き方を顧みる。
その繰り返しの中で、人生はブラッシュアップしていくのだろう。
ドラマとは違って、私たちの人生は一度きりしかない。
だからこそ、自らの人生に責任を持ちながら、
力強く進んでいくのだ。
それが、私たちにできる唯一の攻略法なのだ。