昨年の1月。
妻との生活を始めたままないからだった。
新生活の準備にてんやわんやで、忙しくも希望溢れる時期だったことを記憶している。
あれから一年が立ったのだ。
新生活は、ある程度様になり、私たちは大禍なく過ごしている。
夫婦生活の危機というようなことは全くなく、多少の喧嘩はあるものの、基本的にどちらも素直だからか、喧嘩が長引くことはない。
私たちは、新生活をなんとか自分のものにして、ここまできた。
今年も12分の1が終わる。
2024年は私にとって人生で最も新しいことが降りかかる年だと考えている。
それもあっという間に過ぎていくのかもしれない。
歳を取れば取るほどに、体感する時間の長さは短くなっていく。
多くの時を生きれば生きるほどに、相対的に一年は短くなっていくのだ。
『葬送のフリーレン』の主人公であるエルフのフリーレンは、1000年以上の時を生きている。
彼女は「人間はすぐに死んでしまう」という。
彼女の生きた年月からすれば、人の一生など7,8年程度に感じられるのかもしれない。
それでも彼女が仲間と共に過ごした、(ほんの)10年間は、確かに彼女の人生に大きな足跡を残すのだ。
それがこの作品の核でもある。
私たちにとっても、時はどんどん短く感じられるようになる。
それでも必死に生き続ける。
その先で過去を振り返った時には、自分の生き方を肯定することができるのだ。
私たちは、そのために必死に生きるのかもしれない。
今年も残すところ後11ヶ月となった。
身構えていた私が思うよりもずっと、今年も早く過ぎ去っていくのかもしれない。
だからこそちゃんと生きよう。
2月は忙しくなりそうだ。