「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

最後の自由な生活

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妻が実家に帰っているものだから、

久々の一人暮らしをしている。

そうなると生活は乱れてくる。

好きなものを食べて、好きなことをして、好きな時間に寝る。

毎週末、仲間と飲みに行ったりもしている。

 

特に食事に関しては、大体妻が用意してくれていたから、それがなくなると外食で済ますことが増えた。

そして体の調子は悪くなる。

規則正しい生活の重要さを痛感するのだ。

 

久々に羽を伸ばしてはみたものの、若い頃のように、自由気ままな生活はしっくりこない。

私の体はすでに、妻と二人で過ごす規則正しい生活に順応していたのかもしれない。

 

そして、もうしばらくすると規則とは無縁の三人での生活にシフトする。

私のやりたいことに割くことのできる時間は極端な減り、家事・育児に追われる生活となるのだろう。

 

果たして私の体は保つのだろうか。

その点が心配だ。

 

今は私が自由に羽を伸ばすことのできる最後の時間なのかもしれない。

もしも次の子供が生まれたとしても、今回のように完全に自由になることはないだろう。

 

今しかできないこともある。

正真正銘、最後のモラトリアムを迎えている。

そう考えると今この時もまた、私に取って貴重な時期なのかもしれない。

 

新しい経験ばかり、次から次へと降り注いでくる。

ここ数年間で私の人生は劇的に変わった。

停滞していたライフステージが雪崩のように押し寄せてくる。

これまで進めてこなかった分、堰を切ったように、積み重なった重みが私に押し寄せてくる。

そんな感覚だ。

 

「毎日がスペシャル」

竹内まりやさんの曲の歌詞を実感する。

 

今の生活もまた特別。

二度と戻ることのない生活。

そう考えると愛おしくなるから不思議なものだ。