世の中には自分でコントロールできないことが無数にある。
そういうことに遭遇して、なおかつそれを受け入れなければならない。
生きていれば、そういうことはたくさんある。
その時の自分の態度が重要だ。
それを誰かのせいにしてしまうのか。
それとも自らの課題として取り組むのか。
人格は「積み重ね」で出来上がる。
これまで生きてきた中での自らの態度や振る舞い。
それが積み重なって、その人の人格が形成されるのだ。
「コンフォートゾーンを拡げる」
人生の目的をそのようにいっている人がいた。
自分が快適だと感じることのできる範囲を広げることができれば、どのような環境でも快適に生きていくことができる。
極端な話、戦場での生活をコンフォートゾーンにすることができれば、おそらくどのような環境も快適だと感じるだろう。
経験を積み重ねることで、コンフォートゾーンを拡げていく。
その作業の結果として、快適な生活を手に入れる。
人が「成長」と呼ぶものは、このことを指すのかもしれない。
ともあれ、私は今、コントロールできないことに囲まれながら生きている。
娘がいつ泣き出すかわからない。
何をしていても、娘が泣き出したら、私は目の前の作業を止めて、姫にお伺いをたてにいかなければならない。
「ご機嫌いかがでしょうか?」
「ご用件はいかがでしょうか?」
私の問いに対して言葉での返答はない。
私は娘の態度から要求を導き出さなければならないのだ。
何とも理不尽なもの。
しかし、見方を変えれば、育児はコンフォートゾーンを拡げるために効果的な環境と言い換えることができる。
何事も捉え方次第なのだ。