「自分はメンタルが弱い」
「病んでしまいそう」
そうやって自分を客観的に見られるうちは大丈夫だ。
本当にメンタルを病んでしまったならば、それが顕在化するまで自分で気がつくことはできない。
アクセルを踏み込みすぎたら、交感神経優位型の症状が現れる。
それでもブレーキを踏むことができなかったら、いわばブラックアウトのような感覚で、ぷつりと切れる。
副交感神経が優位となり強制的に体を休ませるモードに入るのだ。
「ヤバい。ヤバい。」
そうやって気持ちをコントロールしているうちはまだ良い。
私も一度経験したが、本当にヤバい時は音もなく突然症状が現れる。
後から振り返れば前兆はあったことに気がつく。
でも、その時はとにかく目の前のことにしか目が向かずに、自分の心にすら気を配る余裕がなかったのだ。
「メンタルが弱い」
逆に聞きたいが、メンタルに強い、弱いなどあるのだろうか。
限界の閾値に個人差はあまりないと思う。
それよりも、ストレスをセルフコントロールできているか否かが大事。
刺激を受けて、それを順序立てて自ら対処可能だと判断できれば、ストレスは軽減できる。
刺激を受けて、それを対処する術がわからない時、それが大きな心理的負荷となる。
その負荷が積み重なっていくと、メンタルは蝕まれていくのだ。
気が付かない速度でゆっくりと。
内容をまとめる。
人に話せるうちは、なお良い。
人に話さなくても、心理的負荷が大きいことを自認できているうちは、まだ良い。
だから「メンタルが弱い」と自称する人は、おそらくそうではない人と比較して、メンタルを病む確率が低いのだろう。
だから「メンタルが弱い」と言われたら、「この人はまだ大丈夫だな」と、そう思っておけば良い。
その後、その人が何も主張しなくなったら本格的に危険だ。
そうなった時にフォローをする必要がある。
やはり、何でも話し合えることは重要だ。
とりあえずの話し相手になるだけでも、おそらくストレス改善効果はある。
普段からできるだけ、自分のコミュニケーションコストを下げておく必要があるのだ。
「メンタルが弱い」と主張されて、そう感じた。