「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

命を粗末に扱いたい

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ドラマ『あなたの番です』

 

「私は人を殺すことを愛しています」


黒島ちゃん、

危ないやつだったのね。

 

似たような女を知っている。

虫も殺さないような顔をして、

甘えた声で媚びるような態度をして、

裏では二股をかけて平気で人を切り捨てる。


おそらく彼女の思考回路は、

他人は自分の欲望を満たすために存在している。

そういうことなのだろう。


男はバカだから、

見た目とそのミステリアスな態度に騙されて、

手玉に取られる。


「若くてきれいな女には敵わない」

村上龍氏の主張、


生理的に無理だから、

そういう女とは1秒でも時を共にしたくはない。

必要最低限で済ませてあとは関わらない。

吐き気がしてくるから、


黒島ちゃんのように命を奪わなくても、

そういう女はたくさんいる。

もちろん男もだろうけれど、


何のためらいもなく、

人を道具のように扱って、

そこに敬意すらない。

あるのはどうすれば自分の欲望を満たせるのか。

それだけ、


「命を粗末に扱いたい」


作中に出た言葉、

きっと幼稚な全能感の延長にあるもの、


人の人生を掌中に収めた気になって、

人より優れているって思い込んで、

自分の価値を確認する。


なんとも浅ましい。

人と比べないと自分の価値がわからない。

そのくせプライドだけは高くて、

反論されると食い入るように正当化に躍起になる。

 

気持ちが悪い。


そういう人ってきっと、

大事にしているように見えて、

結局は自分の命も粗末にしているのだと思う。


人の犠牲のもとにいろいろなものを手に入れて、

自分の命を死から遠ざけて、

一生懸命に生きることを馬鹿にして、


終わりがあるから輝く。

輝かせようと火を絶やさない。


人生がある程度進んだら、

「手に入れたものを手放す」

そういう作業が大事、


いつまでも燻って、

手に入れることばかりにこだわって、

時ばかりを積み重ねたって、

それが何になるのだろう。


「生き切った」


そう思えるように、

たくさん苦労しているのだろうな。

そう考えると苦労も悪くない。


どう考えても私は小市民、

真面目にコツコツと積み上げて、

少しずつ色々なものを手に入れて、

そうやって生きてきた。


これからはもう少し踏み込んで、

一日一日を噛み締めて生きたい。


先のことばかりに思いを馳せるからおかしなことになる。


心がまともなうちは、

地道にコツコツと、

きっとそういう生き方が一番幸せ、