「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「埋める」のか「盛る」のか問題

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「長所を伸ばす」


平らな地面に土を盛っていく。

いわゆる「盛る」という行為、


「短所を克服する」


へこんだ地面を土で埋めて平らにしていく。

いわゆる「埋める」という行為、


「いわゆる」だなんて書いているけれど、

完全に私の思い付きだ。


生きる上での傾向として、

「埋める派」と「盛る派」

そういう派閥に分かれるとしたら、

私は完全に「埋める派」だ。


足りないところに目を向けて、

それを克服するために努力するタイプ、

こと、ここしばらくの「恋愛」に対する姿勢がまさにそうだった。

 

「だった」もはや過去形だけれども、

婚活を始めて、

1年足らずで15人ほどの恋人候補と会い続けたけれど、

心惹かれる人はただ一人、

その一人ともうまくいかなかった。


私は平坦を好んで、

埋めた地面にシートでも敷いて、

そこに寝そべり空を眺めるのが好きなのだろうか。


取り立てた長所があることに目を向けて、

それを自尊心の拠り所にするよりも、

「穴」があることが許せないのだ。

だから「穴」を埋めようと躍起になるのだろう。


従来の日本型社会はそういう人間を求めていた。


「卒なくこなせる人」

公務員のジョブローテーションなんか象徴的だ。


歯車として権力の意に沿う形で成果を上げる人、

それが社会人としてのステータスだったのだ。


だけれども、

これからの時代は「尖った人間」

「盛る派」の人たちが活躍する時代なのだろう。


「趣味がお金になる時代」

確かホリエモンさんがよく言っている。


SNSの発達により、

人は容易く情報にアクセスできる。

情報のもとに人が集まるのだ。


情報を発信することで、

広告収入を得るようなエコシステム、

そういうものを獲得した人がもてはやされる時代、


情報や知名度がお金に変わる。


それがある種の「ドリーム」となって、

オンライン上にはライターやパフォーマーが溢れかえっている。


「お金の稼ぎ方」が変わってきているのかな。

そして「お金の使い方」も変わってきているのだろう。


サブスクリプションとして、

決まったお金をサービスに払い続ける。


このビジネスモデルは、

サービスを垂れ流すだけで利用者が増えるほどに利益が上がる、

そんな「金の成る木」だ。


「Office365」に代表されるように、

多くの従来からあるソフトウェアも追従している。


賢い経営者は、

利益を利用者に還元して、

さらにサービスを向上させる。


口コミで評判を呼び、

さらに利用者が増えて利益が上がる。

よくできたエコシステムだ。


「富は利権あるところに集約する」


「政治」も「投資」もそう。、

世の中の仕組みはそうできているのだ。

 

いつだって「ルールを作る側」が得をする。

そういう社会構造はいつまで経っても変わらない。

 

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何を書きたかったのかわからなくなってきたな。

話を戻そう。


私は「埋める派」で、

「短所の克服」に喜びを感じるタイプなのだけれども、

それをシフトチェンジしていかないといけないのかな。


短所はバッサリと切り捨てる。

その象徴が「恋愛」だ。


これだけやって結果が出ないのだから、

どう考えても向いていないのだ。


そこに「幸せ」を見出すよりも、

もっと別のところに人生の価値を見出せばいい。


どこか拭えない「欠落感」はあるのだろうけれど、

それも含めて私なのだ。


それを受け入れる努力、

そういうものが必要なのかな。


周りの「幸せ」を見るたびに、

どんどん卑屈になっていく。

それは「空いた穴」にばかり目を向けているからだ。


「空いた穴」を埋めるにも材料が必要、

そしてその材料は有限なのだ。


時には限りがある。

「埋める」か「盛る」か。


0と100にする必要はないけれど、

そのバランスを考え直さないといけないのかな。


「できないことをできるように努力する」


それは素晴らしいことだと思うけれど、

何も「短所の克服」だけが人生ではない。


「埋められないまま残っている」


落っこちないようにバリケードでも張っておけば、

人生にはそんな「穴」があってもいいのだ。

 

そういう方向に、

考え方を改めないと、

いつまで経っても無い物ねだりなのだ。

 

もう十分に苦しんだ。

これ以上の苦しみは必要ないんじゃないかな。