言ってしまえば私は「ネガティブちゃん」だ。
自省的で過去のことに囚われるタイプ、
だからそれとは逆のタイプ、
「ポジティブちゃん」に対しては、
理詰めを基本姿勢としている。
「うまくいくはずだ」
「喜んでくれるはずだ」
「時が解決してくれるはずだ」
「ポジティブちゃん」たちは、
どうやら基本的にそう思い込んでいるようだ。
「根拠のない自信」
「今の私」になる「前の私」
自省的なことに変わりはないけれど、
そういうものを持っていた気がする。
だから、
「ポジティブちゃん」と「ネガティブちゃん」
どちらも経験した身としては、
おそらく「ネガティブちゃん」よりも、
「ポジティブちゃん」のほうが幸せに生きられる期間が長いだろうと思う。
だけれども、
現実を突き付けられて致命的な出来事があると、
「ネガティブちゃん」にならざるを得ないのだ。
自分の身を守るための思考を優先する。
加えて「守りたいもの」が増えれば保守的になるのは当然だ。
「立場」や「信念」
「組織」や「仲間」
独り身の私であっても、
生きていれば「守りたいもの」は増えてくる。
時とともに色々なものが積み重なるのだ。
関わる時間の積み重ね、
それが愛着に変わる。
そうやって人は「守りたいもの」を増やしていく。
「守りたいもの」
それぞれにそういうものがあって、
それを大事にして生きている。
だけれども「ポジティブちゃん」
いや、書き直そう。
「迷惑な」ポジティブちゃん、
どうやら彼ら、彼女らには、
そういうことが分からないみたいだ。
やるべきことをすっ飛ばして結果だけを目指したり、
「人の善意」に過度な期待をして計画に織り込む。
「自分は」そうされると嬉しい。
そういう感情を人にまで押し付けて、
「ありがた迷惑」なことには気が付かずに、
受領証を要求してくる。
大体は考えなしだから、
うまくいかなかった先のことは考えていない。
そして尻ぬぐいは、
「ネガティブちゃん」がすることになるのだ。
「常に前向きで突き進む」って、
それはそれですごいことなんだけどね。
自分のしたことに対する責任はさ。
最低限、自分で取るべきなんじゃないのかな。
いつも周りが助けてくれるからさ。
きっと変わらないんだろうけどさ。
そういう環境でしか生きていけなくなるよ。
「ポジティブなマインドセット」
そういうものが持て囃されているものだから、
勘違いしている人が多いのかもしれないけれど、
「ミスを引きずらない」ってことはさ。
「責任を取らなくていい」ってことじゃないからね。
むしろ「積極的に責任を取ること」
それが今後の糧になるんじゃないのかな。
「責任を取りたくないから手を付けない」
そういう人が多い中で、
積極的に手を付ける姿勢は素晴らしい。
だけれども、
「手を付けたならば最後まで責任を持つ」
「大人」って、
そういうものなんじゃないのかな。
ポジティブであれば、
何でも解決するわけではないのだ。