「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

【2020プロ野球】ヤクルトと巨人の間に感じる3つの差

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優勝のかかった巨人との3連戦、


そして巨人・岡本和真とヤクルト・村上宗隆、

若くしてチーム不動の4番打者、

そんな2人のタイトル争い。


最下位のスワローズ、

意地を見せるための大一番だったはずだ。


結果としてこの3連戦は、

スワローズファンにとって厳しいものだった。


3タテこそ防ぐものの、

2敗1分、


優勝を見せつけられるのはタイミング的に既定路線だが、

投手陣は岡本に打ち込まれ、

村上は3試合ともノーヒットと完全なる沈黙、

4番の働きが勝敗に直結する結果となった。


残り7試合を残しているが、

村上のタイトル獲得は、

この3試合でかなり厳しいものとなった。


弱冠20歳にしてここまでやってきた村上だ。

本当によくやっている。

 

ファンにとって、

今年の後半の楽しみは村上くらいしかなかった。

そう言っても過言はないだろう。


だけれども、

この大一番でこれはいけない。


高津監督の厳しい激を受け止めて、

チームの勝敗に対して誰よりも悔しさを表に出す。


キャプテンシー抜群で、

ピンチには誰よりも先にマウンドに駆け寄る。

ファンの誰もが村上のことを、

次のチームリーダーだと思っている。


だからこそ、

「この3連戦の村上はいけない」

敢えてそう言わせてもらおう。

 

タイトルに書いたように、

巨人との間には大きな差がある。

それを3つ挙げてみる。

 

ここぞの一打でチームを勝利に導く。

今年の村上はそれができていたけれど、

タイトルのかかる最終盤に来てのブレーキ、

 

高卒3年目で、4番に座って1年目だ。

そこにはやはり「経験不足」

というものがあるだろう。

 

「4番の経験の差」

これが「一つ目の差」だ。


そして投手陣、

巨人は村上に対して徹底マーク、


ワンポイントで高梨をぶつけたり、

コースの厳しさは「こいつにだけは打たせない」という気概があった。


一転してヤクルト、

打たれてはいけない選手にとにかく打たれる。

エース小川にして岡本、丸に連続本塁打を浴びたのが象徴的だ。


巨人のエース菅野は悪いながらもきっちりとまとめた。

今年は14勝2敗と「ここぞで勝てる」

そんな印象をがっちりと固めている。


初戦の引き分けで優勝を決めた巨人、

その翌日のエース対決、

 

巨人にとっては気の緩む一戦だ。

それでも勝てない。

 

かたや打たれてはいけない打者に打たれて、

かたや悪いながらもきっちりと勝ち星を掴む。


2013年に新人王を争った二人、

その時は小川に軍配が上がったけれど、

今では菅野に大きく水を開けられてしまった。


「エースの差」

これが「2つ目の差」だ。


5位広島との差は大きく広がって11ゲーム、

圧倒的な最下位だ。


もはやチームとして負け癖が付いている。


8,9,10の3か月でのヤクルトの勝ち星が、

ソフトバンクの10月分の勝ち星に満たない惨状らしい。


他球団のファンからは、

「村上の唯一の弱点は所属球団だ」

とバカにされる始末、


返す言葉もない。


「チームを強くしたい」


そうやってベンチ、フロント、オーナーが一丸となってやってきた巨人、

ソフトバンクにしたってそうだ。

ヤクルト球団にはそういう意識が足りないんじゃないかな。


批判の目はベンチに向いている。

高津監督の采配が不可解だとか、

生え抜きの無名選手ばかりをコーチにしているだとか、


それはあるのかもしれないけれども、

もとをただせばフロントだ。


「球団がチームを強くしようとしていない」

そこに大きな差があるんじゃないのかな。


これが「3つ目の差」だ。


おそらくヤクルト本社からすれば、

球団が勝とうが負けようが収益は変わらないし、

下手に強くなれば人件費はかさむ。


「球団を所有していること」がステータス、

そういう旧態依然とした考えなのではないだろうか。


そんな状況ならば別に「ヤクルト」でなくてもいい。

強くする気がないのならば、

今はどうだか知らないけれど、

やる気のあった「ZOZO」などにでも売却して欲しいくらいだ。


横浜球団は「DeNA」に変わり大きく前進した。

楽天にしてもソフトバンクにしてもそうだろう。


旧態依然では何も変わらない。


今回のドラフトでは育成選手を4名と、

過去最多の指名をした。

これで前に記事にした謎の70人ルールは撤廃に向かうようだ。

tureture30.hatenadiary.jp


球団の姿勢は変わるのだろうか。


弱いと言われるセ・リーグにして、

2年連続での圧倒的な最下位、


今のスワローズはファンとして、

入団してくれる有望な選手たちに申し訳なく思うレベルだ。


特に今年ドラフト4位の元山くん(東北福祉大

大学No1ショートながらこの順位に不満の1つもないどころか、

「チームの日本一」と「世界一のショートストップ

そんな目標を掲げる素晴らしい選手だ。


プロ野球の球団というのはさ。

それまで人生懸けて野球に打ち込んできた選手たちの受け皿だ。


今の選手たちはみんな素直だからさ。

「12球団OK」ってみんな言うけどさ。


一昨年は交流戦を制してリーグ2位、

5年前にはリーグ優勝しているからさ。


今はまだいいのかもしれないけれど、

これからは「ヤクルトだけは嫌だ」ってさ。

そう思われる球団になるかもしれないよ。


球児たちの「外れくじ」にだけはなってはならない。

変わらなければならないのだ。