「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

ダイドーブレンドコーヒー「鬼滅缶」のCMで放たれる「伊之助かよ」の一言に思うこと

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どこもかしこも『鬼滅の刃』一色だ。


コミックランキングは、

1位から22位までを独占、

 

映画の興行収入では、

タイタニック』を追い越して、

国内の歴代2位にまで押しあがったらしい。


「とりあえずコラボしておけばいい」

そんな風潮で溢れている。

こういうのを「社会現象」というのだろう。


私と「鬼滅」との距離感、


前に記事にしたけれど、

アニメの第1部は全て見た。

 

tureture30.hatenadiary.jp

 
評判の良い19話は鳥肌もの、

テレビでやった総集編を見直すくらいには興味がある。


映画や原作は見ていないのだけれども、

とても力のある魅力的な作品だということに、

全く異論はない。


だけれども、

「みんなが知っていて当たり前」みたいな風潮、

どうにもそれに感じる「違和感」


それがCMでの「伊之助かよ」

その一言に込められている気がする。


CMで流れる、

「猪突猛進!」

「伊之助かよ」


このやり取りを見て理解できるのは、

多少なりとも作品に触れてきた人だけだ。


それ以外の人は「きょとん」とするしかない。

全くの置いてきぼりだろう。


缶コーヒーのCMだ。


本来の購買層はおそらくサラリーマン、

そこには『鬼滅の刃』など全く知らない、

50代、60代も含まれる。


コラボ云々ではなく、

この商品を愛飲している層もいるはずだ。


健康食品とか、

生活用品とか、

購買層の共感を誘う仕掛けならば、

「その層」にしかわからないくてもいい。


だけれども、

缶コーヒーのCMで、

鬼滅の刃』を見た人にしかわからない内容ってさ。


ビックリマンチョコのシールだけを売ろうとしている。

そんな感じなんじゃないのかな。


ドラマ『この恋あたためますか』


このドラマではコンビニスイーツだけれども、

一つの商品を作るために多くの人の苦労がある。

そうして初めて世に出るのだ。

おそらくダイドーブレンドコーヒーだってそうなんじゃないのかな。


「売れるから媚びる」


それって長い目で見たら、

商品価値を損なっているような気がする。


今回の購買層のほとんどはコレクターで、

全28種類を集めたいから買うらしい。

それって中身は飲まないってことでしょ。


鬼滅側にしたってさ。

今が売り時なのはわかるけれど、

何でもかんでもコラボしていいものなのか。


私は『鬼滅の刃』にも、

ダイドーブレンドコーヒー」にも、

特別な思い入れがあるわけではない。


詰まるところは、

利権を持っている人たちの好きにやればいいし、

「新たな購買層の掘り起こしを狙っている」って、

そういうことにしておけば誰も文句はないだろう。


そして何より「売れている」らしい。

商品を売るために流すCMだ。


世間のニーズに応えている。

目的を考えれば大成功なのだろう。


だけれども、

「伊之助かよ」に感じるむずがゆさ。


まるで、

「小学生が思い付きでCM作っちゃいました」

みたいな感じ、


自分が子供の頃に、

「欽ちゃんの仮装大賞」でやりたいと思って、

割と真剣に「スラムダンク」のネタを考えていたという黒歴史

親からは「全くわからない」の一言で一蹴、


なんだかそんなことを思い出してしまう、

気恥ずかしさなのだろうか。


「伊之助かよ」


「みんな伊之助ってわかるでしょ?」って、

「自分が知っていることはみんな知っている」って、

まるで視野の狭い子供みたいな発想、


あのCMに「違和感」を感じるのは、

私だけだろうか。