「ヒーローになりたい、ただ1人君に取っての」
「愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ」
子供が生まれてから、
この歌詞の意味を実感する。
私は家族を守るために、理不尽を受け入れるようになった。
自らのポリシーに反するようなことであっても、進んで取り組むようになった。
内心はストレスを溜めながら。
「大人になる」とは、そういうことなのかもしれない。
昔の韓国ドラマでこんな台詞があって印象に残っている。
「男なんていつまでも子供なのよ。親になって初めて大人になるの。」
自由にロマンを追い求めて、おもちゃにワクワクしながら生きている。
男はそんな単純な生き物。
そこから挫折をして、苦労をして、痛い目にあって、初めて成長するのだ。
おそらく女の子の方が、子供の頃から過酷な世界を生きていることが多い。
集団の中でうまくやっていく能力が求められる。
だから、早くに挫折を経験して、成長が早いのだろう。
男はいつまでも自分だけの世界で生きている。
親になるということが、その世界から足を踏み出すための儀式の一つなのかもしれない。
少なくとも私に取っては。
Mr.Children『HERO』