「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「トラウマ」の源泉

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最近気が付いたこと、


「憎しみ」という感情が、

私の中でどのように生まれたのか考察してみた。


消えてしまわないように注意深く、

「憎しみ」くんの後をつけてみたのだ。


すると意外なことに、

「未来への不安」よりも、

「取り返せない過去に対する憤り」

そこにたどり着くことが分かった。


私は未来を充実させれば、

この「憎しみ」は消えてくれるのかと期待していた。


今が「満たされない」から、

だから「憎しみ」が生まれてくるんだって、

そう思っていた。


だけれども、

現実は厳しいみたいだ。


いくら満たされたところで、

「トラウマの元凶」に関わらざるを得ない環境では、

どうやらそれと向き合って「過去の自分」を肯定する。


そういう作業をしないといけないみたいだ。


backnumber『そのドレスちょっと待った』


一度記事にしたかもしれないけれども、

辛かったときに自分の惨めさを代弁しているかのように感じて、

今ではあまり聞きたくなくなるくらいに何度も聞いた曲だ。


「別れてずいぶん経つどころか、

僕なりに新しい幸せを手にしたつもりだったのに」


記憶の底にあるくらい随分前の元カノ、

その結婚を友人から聞いて「祝いの言葉」を口にするけれど、

その言葉とは「真逆の気持ち」に戸惑うところから、

もしかしたら「自分が式で元カノの隣にいたかもしれない」って、

そんな惨めな妄想に至る。


曲の締めくくりはこうだ。

「君と僕の運命がもう二度と交わらないことをお慶び申し上げます」


「過去と向き合うこと」

それは「未来を掴み取る」よりも辛いこと、


二度と関わらないのであれば、

記憶はどこか彼方に消えてくれるのかもしれない。


そしていつの間にか、

その記憶は「熟成」されて、

都合の良い美談にでもなっているのだ。


だけれども、

私の場合はそうはいかない。


それならば、

相手を許すことはできないとしても、

「過去の不甲斐ない自分」を許す必要があるのかな。


「トラウマの源泉」

 

考えてみれば、

それが過去にあるのは当たり前のことだ。


私は「未来」ばかりを見て、

何とかごまかそうとしていたけれど、

それではいくら頑張ってもうまくはいかないのだな。


どうしたら過去の自分を許してあげられるのだろうか。

その方法すらわからない。


結局は「過去から続く今」が満たされているかどうかなのかな。

それでは周りに回ってまた通り、


だけれども、

どれだけ私がこれから先に満たされたところで、

「トラウマ」が消えることを想像できない。


いったいどうしたらいいのだろう。


「今の自分の価値」を、

自分が「誰よりも信じてあげること」だろうか。


もしもそれができたならば、

もはや人生クリアだな。


そこまでいかなかったとしても、

ピンポイントで解決できる道はないのだろうか。

 

生きている限り悩みは尽きない。

だけれどもそれが人生というものなのだろう。

 

人はいつだって無い物ねだり、

欲望と折り合いをつけながら生きているのだ。

 

未来にばかり思いを馳せたところで、

過去を受け入れない限り、

輝かしい未来はないのだ。