「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

米津玄師『毎日』

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これはいい。

くだらない、変わらない、

そんな毎日を愛せるだろうか。

 

そんな問いかけで終わる曲。

 

本質的な問いかけだ。

「なぜ生きるのか?」

「なぜ毎日命を繋いでいるのか?」

 

死ぬことが恐ろしいからか。

だから私たちは惰性で命を繋いでいるのか。

 

「いや、違う!」

そう確固たる意志を持って主張できるのは、

ライフステージのどこまでなのだろうか。

 

少なくとも学生の頃の私は、

理想を追い続けて生きていた。

そこから長い時を経て、私の人生は折り返し地点を迎えているのかもしれない。

 

生に対する感覚が大きく変わることはない。

徐々に薄まっていくのだ。

10才にとっての1年は人生の10分の1だが、

20才にとっての1年は人生の20分の1となる。

 

時間の価値は変わらない。

しかし、時間の捉え方は変わっていく。

その過程の中で私たちにとっての「生きる意味」も変わっていくのだ。

 

アメリカの大富豪が多額の寄付を行う理由の一つに、キリスト教の教えが関わっていると聞いた。

多くの財産を持っている人ほど、天国に行きにくくなるのだそうだ。

 

キリスト教に限らず似たような考え方は多い。

私たちは多くを獲得するために日々生きている。

しかし、どこかのタイミングからは、手に入れてきたものを他の誰かに託すフェーズを迎えるのかもしれない。

 

手持ちを増やすべきか。

手放すべきか。

その過渡期が一番難しい。

 

ある面では手に入れて、

別の面では手放すということもある。

その難しいバランス調整の中で生きている。

 

変わらないと思う毎日。

くだらないと思う毎日。

その中にもちゃんとやるべきことはあるのだ。

 

やるべきことは、

自分で見つけなければならない。

自分で見つけ続けなければならない。

 

キラキラに輝いて多くを手に入れる時も、

バランス調整に悩む時も、

手放すことが多くなった時も、

やるべきことはちゃんとあるのだ。

 

だから私たちは生きる。

毎日を価値のあるものとすべく、

生きるのだ。

 

 

 

米津玄師『毎日』