なんとも過酷で穏やかな月だった。
不思議なことに、私はどこか「忙しさ」に安らぎを感じていたのだ。
私は望む未来と立場を手に入れた。
そこから来る忙しさにてんてこ舞いしながらも、精神的な充足感があることに疑いの余地はない。
私はまだまだ成長できる。
新しい立場で、新しい経験をして、新しい苦労を乗り越えることで、新しいスキルを見につけることができるのだ。
確かに前に進んでいる。
その実感が忙しさに振り回される私を後押ししてくれる。
それを支えにして毎日をやり過ごしている。
複雑な気持ちだ。
時間は溶けていく。
この気持ちを整理することなく、
気がついたら私はまた次のステージに進んでいるのかもしれない。
今の私の状況は特別な物。
数年後には味わうことのできない特別な物なのだ。
そう考えると、もう少し主体的に生きても良いのかもしれない。
今しかできないことはなんだろうか。
それを自らに問い続けることが大事。
のちのち後悔をしないために、
8月はもう少し自分の時間を増やしていこう。
そう思った。