「みんな」と言うと語弊があるけれど、
私から見て魅力的に映る女性たちの多くはそう。
街をゆく人目を引く女性、
その多くは子供と一緒だったり、
乗っている自転車に子供シートがついていたり、
電話をかけているその手の薬指には指輪がはめられていたり、
ビジネスで出会う女性たちもそう。
話をしていて「素敵だな」と思う人、
ふと視線を下に向けると左の薬指に指輪、
指輪をしていなくても、
話の中で「うちの子供は…」
ああ、この人もか。
そういうことが増えた。
「魅力的な人はみんな誰かの奥さん」
もはや手遅れなのかな。
私は少しばかり動き出すのが遅かったみたい。
去年までの謎のモテ期が最後のチャンスだったのかな。
だけれども不思議と、
相手が既婚者だとわかると、
気兼ねなく話すことができる。
自意識に支配されているのだな。
妙齢の女性と接するたびに、
「もしかしたら」ってどこかで期待して、
そういう前提で接する癖がついてしまった。
人として接する前に、
女性として見ているのだ。
だからモテない。
周りから見ると私はマダムキラーらしい。
少し年上の女性からは可愛がられる。
気兼ねなく接することができるからだ。
だから女性とのコミュニケーションが、
決して苦手なわけではないのだけれど、
「少ないチャンスをものにしないと」って、
意識し過ぎなのかな。
もちろん私も含めてだけれども、
いい年して結婚していない人って、
どこか結婚に向いていない理由がある。
「いい悪いではなくて向いていない」
それは3ヶ月で10人と会って感じたこと、
向いていないものは仕方がない。
無理に結婚する必要もないのかもしれないな。
最近は少しずつ「結婚」を手放そうとしている。
その方がうまく行く気がする。
今年も終わろうとしている。
基本的にはずっと低いところを走っていたけれど、
色々とあった年だったなぁ。
うまくはいかなかったけれど、
心から好きだと思える人に出会えた。
気持ちの変化はたくさんあった。
それで体調を崩した夏だった。
そこから回復に充てた秋、
一周回って立場的には元通り、
諦める理由が増えただけ、
そんな調子で今年も終わってしまうのかな。
クリスマスは今年もやってきた。
これから先も毎年やってくる。
そのたびに惨めな思いをするのは嫌だな。
結婚できなくてもいい。
だけれども温もりが欲しい。