いつもお世話になっている、
保険屋さんの女性から電話があった。
「ますをさん体調は大丈夫ですか?
ご家族や周りの方達も大丈夫ですか?
しばらく訪問できないんですよ」って、
「お仕事大丈夫ですか?」って聞くと、
「そりゃもう大変ですよ」って、
お客さんに会うことが仕事なのに、
お客さんに会うことができないらしい。
保険の販売員って厳しいノルマに追われているのだろう。
シビアな世界だ。
「何かあれば連絡してください」って、
電話は終わった。
ドラッグストアの店員さん、
「カスタマーハラスメント」の雨あられみたい。
「いつ来てもマスクを売っていない」
そんなクレームで罵倒される。
そんなの私たちにもわからないのに、
早朝から並んでマスクの陳列を監視するかのように、
店内をうろうろする高齢者、
陳列を待たずに売り切れてしまう。
スーパーのレジ係さん、
週末になると長蛇の列が続く。
こんなに多くの人と触れて、
「私たち大丈夫なのかしら」
不安に苛まれる。
家に帰れば子供たち、
そして高齢の家族、
とても割りに合わないけれど、
生活のために働かないわけにはいかない。
飲食店の店員さん、
カフェは嘘みたいに空いている。
スタバは自主閉鎖と聞く。
居酒屋は19時までの閉店を求められる。
仕方がないから屋台を出して生計を立てたり、
お弁当販売を始めたり、
このまま店は続くのかな。
いつ閉店してもおかしくないくらい人が来ない。
バイトで生計を立てているのに、
シフトはどんどん減らされてしまう。
そんな不安に苛まれる。
販売員の方たち、
いつも笑顔と気配りを届けてくれる。
日本の接客って本当にすごい。
それはきっと、
仕事に誇りを持っているから、
責任感を持っているから、
私のような「孤独の国」の住人は、
ちょっとしたことに心を温められる。
そんなほっこりした経験は少なくない。
その笑顔と気配りが、
殺伐とした世間に安らぎを与えるのだ。
その笑顔と気配りに、
救われる人たちがいるのだ。
もちろん無理は禁物、
体には充分に気をつけて欲しい。
だから負けるな。
販売員の方たち、
コロナに負けるな。