梅雨が明けた。
梅雨と聞くと3年ほど前に、私の前に現れた雨女さんのことを思い出す。
梅雨と共に現れて、梅雨とともに私の元を去っていった。
会う日は決まって雨だった。
あの時の私は、彼女の存在に心を躍らせていた。
ちょうど3年前のこの頃、私は恋に落ちていたのだ。
さて、そこから3年が経ち、私は結婚をしようとしている。
もちろん、その時の女性とは今はなんの繋がりもない。
新たに関係を結び直し、驚くほどの速さで「夫婦」へと歩みを進める女性との出会い。
確かに心は躍っていた。
今は忙しさにやられそうなところはあるけれど。
今の私にとっては、ひと月がものすごく長く感じる。
転職する前は「今月ももう終わりか」だなんて、自席の後ろに貼っているカレンダーをめくりながら先輩と談笑していた。
今はそんな余裕が全くない。
ほぼ余力なく仕事に励み、休日も結婚に向けて、おおむね同じような動きをしている。
忙しくしているものだから、時の流れを早く感じるかと思いきや、そんなことはない。
「毎日が濃すぎる」
そういうことなのかもしれない。
5月も大変だったが、6月はもっと大変だった。
7月も少なくとも前半は既に忙殺されそうだ。
そして、8月も落ち着くことはない見込み。
いつになったら落ち着くのだろう。
年度内は忙しいことが確定している。
合間を見ながら神経を休めていくしかないのだろう。
朝の疲労感が強い。
目覚めた時が一番だるい気がする。
睡眠の質を確保できていないのだろうか。
ヤクルト1000を飲むと良いらしいけれど、どこにも売っていない。
これからは、暑さで寝苦しい日々に突入する。
対策を打たないと体がもたない。
自律神経がバカになってから、私の体は無理が効かなくなった。
もう元に戻ることはないのだろう。
誤魔化しながら生きていくしかない。
昔は「寝られない」なんて考えたこともなかった。
活動的に動き回ることができた。
もう、その時の私ではないのだ。
着実に少しずつ、前に進むしかない。
そういう地に足ついた継続力を養うことはできた。
自分のことを監視しながら、行動をコントロールする術を学んだ。
遠くへといってしまわないように、
世界と自分の関係をなるべく正しく捉えられるように、
私は私のことを監視し続ける。
誰からどう思われようが関係ない。
私は私にできることをし続けるのだ。
それでいい。
むしろそれしかできない。
すっきりと目覚められる朝は、
自分で作り上げるしかない。
今はまだ気負いすぎている。
だから必要以上に疲れる。
私は私のことを信じることができていないのだ。
7月はその辺りに折り合いをつけたい。
オーバーヒートしてしまわないように、