基本的に私は周りから評価されるつもりがない人間だ。
仕事に関しても、基本的にはやるべきことをやっていれば問題ないと考えている。
それは自分だけではなく他人に対しても同じスタンスだ。
そこから先の付加価値をつける部分は、自分が「こうした方が良い」と思う方針に従って思うようにやる。
だから、私と似たような方針で仕事をしている人には私のやり方が評価されるし、そうではない人からは評価されないのだ。
ところが最近は、私のそのやり方に限界が見えてきたように思う。
ビジネスマンとしてマネジメントを求められるようになると、自分のやり方よりも優先しなければならないことが増えてくるのだ。
時には、受け入れ難いようなやり方で仕事を進めなければならないこともある。
これまでの私であれば、できるだけそれを受け入れない方向に持っていこうとしていたが、最近は受け入れた上で効率的なやり方を検討する方向にシフトしている。
結局は私もサラリーマンなのだ。
どんどん長いものに巻かれている。
自分のこだわりよりも、上からの要求に答えることが仕事。
そうやって私も上におもねるようになっていくのだ。
結果的に私は周りから評価されようとする方向に進んでいる。
それはプラスと捉えることができる。
一般的には、歳を経るに従って柔軟性は失われていく。
しかし、私は若いうちに行動規範を固めすぎてしまったから、すでに手放すフェーズに進んでいるのかもしれない。
こだわることに疲れてしまった。
時代の変化についていけていない実感が強い。
それならば必要以上に考えないで、与えられた条件のうちで最適解を導き出す方が余程効率が良いと思うようになってきた。
私のこだわりなど何の役にも立たないのだ。
こうやって、つまらない人間に変わっていくのだな。
