
結婚が遅かったこともあり、
私たち夫婦が2人だけで過ごした期間は長くはなかった。
結婚前提の紹介で出会った私たちだから、交際期間は半年程度。
初々しかった期間はその半分ほどだろうか。
お互いの結婚に対する意思を確認すると、そこからは怒涛のように忙しくなった。
目的がはっきりしていた分、私たち夫婦は、恋人というより、同じ目的地を目指して共に進む同志のような感覚で前に進んできた。
結婚、披露宴、同居、出産、育児。
短い期間でトントン拍子に進んできた。
課題は常に目の前にあり、それを解消するために2人で協力して取り組んできた。
出会ってから3年にも満たない期間で、私たちはまるで旧知のようにテキパキと役割分担をして、ここまでやってきたように思う。
相性が良かったのだろう。
いや、もしかしたら「待ったなし」の状況が良かったのかもしれない。
諍う間もなく目の前には課題が押し寄せてくる。
別のことに気を取られている暇などない。
そう思うくらいに、次から次へと環境が変わって行く。
私は結婚する前も、どちらかといえば自ら苦労の中に突っ込んでいくタイプだった。
今になって思う。
その苦労は無駄ではなかったのだ。
いざという時に、多くのタスクを淡々とこなすことのできるだけの経験を積ませてもらった。
思えば結婚までの道のりは、私が夫として父として、それなりにやって行くための準備期間だったのかもしれない。
知らないところで、その準備期間中の試験に合格した私は次のステップに進んだ。
その先で苦労している今なのだ。
おそらく今はまた、次のステップで必要な苦労をさせていただいているのだろう。
そう考えると、苦労に無駄はないと思える。
どこかでまた落ち着く時が来るはずだ。
その時まで走り続けるしかない。
今は「待ったなし」、そういう時なのだ。