
今は足元ばかりを見ている気がする。
目の前のことで精一杯だ。
子供を育てるということは思っていた3倍は大変だった。
思えば、子供が生まれる前、ここしばらくは遠くのことばかりを見ていた気がする。
それだけ余裕があったのだろうか。
それとも、それほど目の前のことに興味がなかったのだろうか。
今の私には目の前に優先事項がある。
先のことに思いを馳せている余裕はない。
そうやって、どんどん未来のために使う時間は減っていくのだろうか。
いや、自分以外のものに、自分の未来を委ねることになるのかもしれない。
そうやって紡がれていく。
人類の歴史は、そうやって紡がれてきたのだ。
今の世代から次の世代へ。
少しずつ、アーカイブを豊かにして、人類は過酷な生存競争を生き抜いてきた。
遠くの景色を眺めている時がある。
足元に夢中になる時もある。
そして、またいつか私は遠くの景色を眺める時が来るのだろうか。
それはわからない。
自分の人生の主役の座は、どこまで行っても自分自身。
そう思って生きてきたけれども、子供が生まれてからは、その認識が変わってきた。
軸足の置き場所が変わった。
これは大きな価値観の変化と言えるだろう。
そういうライフステージに来たのだ。
今は足元のことで精一杯。
そして、足元以外のところにもタスクは山ほどある。
それをこなすとなると私の手に余る。
少しずつ手放していく。
そうやって、落ち着くところに落ち着く。
人生とは、そうやって進んでいくのかもしれない。
子育ては、遠くの景色を手放してまで、行うべき価値のあることなのだ。
そうやって、私の人生も進んでいく。