一度メンタルをやってしまったものだから、
安易に突出した感情に身を委ねることが苦手になってしまった。
時折顔を見せる「高揚感」
だけれども少しするとそれも消えてしまう。
そして次に顔を出すのは「不安」
うまいこと「高揚感」を原動力にはできなくなってしまったのだ。
前の私は動機さえあれば突っ走っていた。
私は私のことをつぶさに監視するようになったものだから、
どこか気持ちにブレーキかけているのだろう。
遠くへと行ってしまわないように、
リミッターを少しずつ開放してここまで来た。
長い時間をかけた作業だった。
おっかなびっくり、
一歩ずつ確かめるように、
ゆっくりと、ゆっくりと、ここまで来た。
転職というカードを切って、
今回ばかりは少し開放しすぎたのか。
どこか後ろ髪引かれる思いを拭えない。
まだまだお客さん気分なのだ。
だけれどもそれだと、求められる期待には応えられない。
雰囲気を察するに、ある一つの分野を近いうちに完全に任せたいという方針らしい。
それは入社前の話とは違う。
徐々に慣れていけばいいと思っていたけれど、
どうやらそういうわけではないようだ。
そうなると私はさらに「リミッター」を外す必要が出てくるのだけれども、
どうにもうまく外すことができないのだ。
バイタリティの塊のような時期もあった。
睡眠時間を削って動き回れた20代の私、
どこかそれを誇りにしていた節すらあった。
随分と変わってしまったものだ。
私は私のことを客観視しすぎているのだろうか。
ちょうどいいバランス、
そこで折り合いをつけられればいいのだけれども、
それはなかなか難しい。
さて、「リミッター」を外す方向で努力したほうがいいのか。
それとも、もう少し体を慣らしたほうがいいのか。
どうにも私は「組織に飼いならされること」が苦手だ。
自分のペースで慣らしていっても、
数か月のうちに適応できるような自信はある。
それくらいの猶予は与えてくれないのだろうか。
「歯車の一つ」になるというのは、
私にとっては思った以上に窮屈に感じる。
だけれども、今はそういう時期、
進みだしたものは止めることはできない。
経験上、睡眠に影響が出ないところまでは大丈夫、
必要以上に人の目を気にしだすところからずれてくる。
「できないものは仕方がない」
基本線はそこに置きながら、
もう一押しアクセルを踏み込んでみるのもいいのかもしれない。
あまり踏み込みすぎて、
空回りしてしまわないかは心配だけれども、