原作は、少年マガジンで連載中のサッカー漫画。
話題作みたいだが、ジャンプ派の私はあまり知らなかった。
ワールドカップ中に、三苫薫の映像と共にやたらとCMが流れていたので気になっていたら、
例の如く、私のトレンドに関わる情報源のほとんどを占めるAmazonプライムで視聴できたので、アニメを視聴してみた。
「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにならない」
そんなキャッチフレーズの元に集められた300人の高校生たち。
彼らは、己の夢を賭けて、その中からたった1人が選ばれる世界一のストライカーの座を争う。
そんなストーリーだ。
結論から申し上げると、とても面白い作品だ。
「スポーツマンシップ」が褒められる世の中となり久しい。
その逆をいく作品だからこそ、今の若者には強烈に突き刺さるのかもしれない。
人を蹴落としてでも、自らが一番になるために次のステージへと進んでいくサバイバル。
プロ野球でも言われることだが、今はスポーツ選手たちは、敵味方関係なく、互いをリスペクトし合い、協力しながら周りの世界を作り出していく。
それは、恵まれた環境で、スポーツに打ち込むことのできる日本人特有のものなのかもしれない。
外国には、生きるためにスポーツで稼ぐしかない人たちがたくさんいる。
その中で生まれるハングリー精神が、世界一のストライカーを生み出すというのも、一理ある気がする。
調和とエゴ。
相反する二つの要素が混じり合い、
化学反応を起こした先に、日本サッカーの進化があるということは面白い発想だ。
扱うジャンルは全く違うけれど、
『ワールドトリガー』に似た展開だと感じた。
実践を通して鍛えられることにより、着実にスキルアップをしていく。
主人公は、超絶スキルの持ち主ではなく、凡人だが並外れた観察眼を持ち、それを武器にして戦場を生き延びていく。
主人公の設定も似ている。
カリキュラムをこなしていけば、着実にスキルアップしていく。
そんな世界観は、今の世の中にマッチする。
「努力が報われる世界」
人はいつまでも、それを求めているのだ。
まだまだアニメは、リアルタイムで放送中だ。
原作を読んでいない私に先の展開はわからないけれど、明らかにストライカータイプではない主人公が、これから先、成長することで、世界一のストライカーの座を射止めるビジョンはあまり浮かんでこない。
ゲームメイクに長けた二列目のトップ下タイプから、どのようにストライカーへと成長していくのだろうか。
少なくとも、アニメの第一部は最後まで追うつもりだ。
『ブルーロック』
これから先の展開が楽しみだ。