「アプリなんてスペック勝負なんだから当たり前だよ。
良い顔するのは囲い込んでいるだけで、
お前よりもいい条件のやつがいたら、
すぐに乗り換えるんだよ。
それが嫌ならば他の手段を使え、
アプリなんてそんなもの、
女に夢見過ぎだ。
この腐れ童貞が!!!!!!」
最後の2行は言われませんでしたが、
こんな内容のご指導をいただきました。
私が夢の国で生きていただけで、
頭の中がお花畑だっただけで、
そんなものなのですね。
気配りも優しさも、
ボディタッチも、
思わせぶりな約束も、
全部自分が有利に婚活を進めるため!
そういうことなのですね。
あー、お腹痛い。
腹落ちしたからか。
この考え方は毒だけれども、
何だか腹落ちした。
こうして毒への耐性ができるのだろう。
傷つくたびに感覚が麻痺していく。
思えば3度目まで、
デートの指定はいつも夜の仕事終わり、
1日空けてはくれなかった。
仕事が忙しいから休みの日はゆっくりしたいのだと思っていたけれど、
きっと他に本命がいたのだろうな。
証拠に私へのお断りと同時に、
アプリを退会した。
仕事に集中したいだとか、
別の事情があるのかもしれない。
もはや確認のしようはないし、
考えても仕方ないけれども、
それにしても、
彼女はルールの中で相手を見つけただけだ。
これはそういうルールに守られた場所、
そう考えた方が腹落ちする。
保険にされる覚悟が必要なのだな。
一人と会う日が決まった。
提案は向こうから、
タイミングはうまいし褒め上手、
適度にタメ語を織り交ぜて、
距離感を縮めてくる。
たぶん賢くて駆け引きのうまい人、
最短で結果を出したそうな雰囲気をビンビン感じる。
きっと手練のハンターだ。
さて、
リハビリだと思って臨もう。
今日からは私もハンターだ。
ハンターを狩るもの、
防御が弱すぎる。
まずは纏から習得しないとな。