「冬がはじまるよ。ほらまた僕の側で」
槇原敬之『冬がはじまるよ』
ここ最近、グッと寒くなった。
側にいてくれる人はいないまま、
もう12月になってしまった。
この歌の冒頭で「僕」は「君」の8月の誕生日に、
半袖と長袖のシャツをプレゼントする。
「ずっと一緒にいられるように」っておまじないらしい。
今年は婚活にお熱だったものだから、
夏までにたくさんの出会いを重ねたけれど、
冬までつながっているものは1つもない。
こじらせ続けて来たのだから、
そんなに簡単に絡まった糸がほどけるわけはないな。
動けば動くほどに糸が増えるものだから、
より複雑に絡まってしまう。
一つずつ切ってしまうことが一番の近道、
真っ赤な最後の一本さえ残っていればいい。
それをたどればきっと、
「君」にたどり着くのだろう。
だけれども気が付かないうちに、
絡まっていた糸はほとんど無くなってしまった。
どうやらその中に「真っ赤なそれ」は無かったみたいだ。
残っているのはどす黒い感情に染まった、
「後悔」という関係の糸だけ、
また結び目を作っていくしかないのかな。
私の糸と誰かもわからない「君」の糸で、
初めから真っ赤なことはなさそうだ。
それが適切なタイミングを迎えると、
真っ赤に色を変えるのかな。
始めから赤ければわかりやすいのに、
「会った瞬間にこの人だって思った」
そういう話をよく聞くけれど、
そんなことは本当にあるのかな。
少なくとも私の予感は外れてばかりだ。
いつだって傷ついてばかり、
女性を見る目がないのだろう。
昔からやけに好かれる相手がたまにいる。
私にはわからないけれど向こうは私に何かを感じるのかな。
だから出会いの場には繰り出して、
見初めてくれた相手と一緒になるのが幸せなのかな。
なんだかおセンチで女々しいな。
だけれどもそれくらいが私らしいのかもしれない。
女々しくて、女々しくて、女々しくて、
つらいよ。