「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「イヤイヤ期」の甥を目の当たりにして思うこと

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一皮むいてしまえば、

人間なんて誰でもそう変わるものではない。


巷で人気のアイドルも、

容姿を飛び道具にしているお笑い芸人も、

みんな役割を演じているのだ。


文字通り皮を剥いでしまえば、

容姿に差はなくなるし、

大事そうに被っている「ペルソナ」を剥ぎ取れば、

排泄だってするし、

自慰だってしているだろう。


紙一重


能力の差はあれど、

「生物としての特性」とでもいうべきだろうか。

そこに大きな差はないのだ。


NHKで放送している『B面談義』という番組、


「同性愛」や「障害者」

そういう人とは違った特性の持ち主たちが、

「思うところ」を赤裸々に語る。


毎回見ているわけではないから、

私の見た回がたまたまそうだったのかもしれないけれど、

周りが見ているほど本人たちは大変だと思って生きてはいない。


もちろん苦労はあるけれど、

自らの特性を「楽しみ」に変えて生きているように見えた。


さて、

「イヤイヤ期」を迎えている私の甥、


すべての行動が「非合理的」なのだ。

アイデンティティを形成するための期間、

 

すべてが「思い通りになった世界」から、

「思い通りにはならない世界」の入り口に立ち、

その扉を開けたり閉めたりして、

中の様子を探っている。


「分解」と「統合」を繰り返して、

その「思い通りにはならない世界」に適応していくのだ。


アイデンティティ形成前の人間が「イヤイヤ期」

即ち、彼の姿だとするならば、

「人間の出所」はみんな同じ、


違いはそこからの発達にある。


何を書きたかったのかよくわからなくなってきたけれど、

これは何か重要な「気づき」な気がする。

 

重ねて書くけれど、

彼は「身の回りの世話を周りが全てしてくれた世界」から、

「自分でしなければならない世界」への扉に手をかけている。


自分の中に芽生えた、

アイデンティティ」という不確かなもの、


甘えていたいけれども、

自分でやりたい。


自分が自分であるために、

自分が何者なのかを知るために、

 

自分と世界との関わり方、

その落とし所を探っている。


「灰色の世界」に放り出される不安と、

「なんで?」って憤り、

全てのことを肯定できないのだ。


「なんで?なんで?なんで?」


そうやって作られたアイデンティティ

それは生きるための術、


人は生まれて間もなく、

「自らの内面に隠された真理」

それを紐解くための旅を始めているのだ。


そこから「生」を全うするまで、

その旅を続けているのだ。


それこそ「知恵の実」を食べてしまったが故に、

そのことに苦しむことになるのかもしれない。


だけれども「苦しいこと」ばかりではない。


HUNTER×HUNTER

ジン=フリークス

「道中楽しみたい。ただそれだけだ」

その言葉の中に「人生の本質」があるのかもしれないな。

 

だから「イヤイヤ期」

 

大変な思いをしている親御さんは多いのかもしれないけれど、

大事な「人生の門出」

 

大人はその出発を見守ってあげないといけないのかな。