昨年の話題作、
取りだめしていたものを年末年始にまとめて見た。
感動した場面もあったけれど、
結論から言うとあまり好きではない。
そもそも私は不誠実な女が嫌いだ。
男もだけどコンプレックスを刺激される分、
比にはならないほど嫌悪感が強くなってしまう。
自分の弱点であり短所と理解しているけれど、
なかなかそれは拭えない。
3話くらいで一度見ることをやめた。
ヒロインのなおちゃんが婚約者の井原先生に対して突然のごめんなさい。
理由は「他に好きな人ができたから」
両家の挨拶を済ませて新居まで準備した後、
言われた方の気持ちを考えるとたまったものではない。
それでも井原先生は医師として彼女を支え続ける。
素晴らしい人格者だ。
これがあるからこそ成り立つ。
普通はここから不幸へと一直線、
美談になどならない。
人の不幸の上に幸せを築いて、
本当に幸せになれるのか。
西加奈子の『サラバ』では、
友達の婚約者を奪っておいて、
「絶対に幸せになることが禊」
なんて描写もあったけど、
人の不幸の上に作った関係って、
破綻させるしかないんじゃないかな。
そこからそれぞれが自分の足で立って、
ようやく立てたならば、
全く関係のない相手を探すべき、
最後は井原先生も幸せになれたから良かったものの、
「自分が幸せになるためなら手段を選ばない」
そういうのってどうしても好きになれない。
一番嫌いで最後まで見られなかったのが、
少し前のドラマ『あなたのことはそれほど』
条件が合うだけの人と結婚して初恋の人と偶然の再会後、不倫をしまくるヒロイン、
相手も不倫で共に家庭崩壊、
これによってしばらくは波瑠を見るだけで嫌悪感、
恋愛至上主義なんて、
「自分の心に正直に」なんて言うけれど、
人を傷つけてはならないし、
立場を見誤ってはならない。
こじらせた「好き」のほとんどは執着心、
なんともまぁ、
好き嫌いなんてものは当てにならない。
愛情なんてものは許容できる相手とならば、
後からついてくるのかも、
だって、そうやってみなさん
条件で選んで選ばれているわけだから、